小売業で世界最大手の米ウォルマート・ストアーズが、ウーバー・テクノロジーズとリフトの米配車サービス大手2社と提携し、食料品や雑貨の配達試験を始める。複数のメディアが3日報じた。ライバルのインターネット通販大手アマゾン・コムに対抗する。
月内に西部コロラド州デンバーとアリゾナ州フェニックスで始める。車を持たない都市部の住民を主な顧客層に想定。ウォルマートはネットを通じて顧客から注文を受け、ウーバーやリフトのハイヤーを呼んで、運転手に品物を届けさせる。顧客は7~10ドル(約750~1060円)の配達料をウォルマートに支払う。
迅速で低コストの配達を目指し、米流通各社は試行錯誤を続けている。ウォルマートはウーバーと提携することで配車サービス会社の本格的な活用を視野に入れているとみられる。
スマートフォンのアプリでハイヤーを呼び出せる手軽さが受けて急成長中のウーバーは、飲食店の出前を代行するサービスも手掛けている。(ニューヨーク 共同)