2016.6.2 13:37
「iPhone6」【拡大】
今年の出荷台数予想は、3月調査に比べて、6月調査ではアンドロイド搭載機は1410万台が、iOS搭載機が440万台がともに下方修正された。しかしiOS搭載機については、調査会社のIDCでは「過去数年間の成長から重要な変化となる」と指摘している。3月調査では横ばいか微減という結果だったが、今回は2%減というまとまったマイナス幅になることで、減速感が強く印象づけられたからだ。
ただ同時にIDCでは今後のiOSは中国、インドなどの大きな市場での拡大が期待できることから、来年以降は巻き返すと見ている。2020年までの年率成長率は3.5%と予想した。
もっともこれはアンドロイド搭載機にも同じことが言え、iOS機を上回る年率5.3%の成長が続くと予想する。この結果、2020年の出荷台数は、アンドロイド機か15億6530万台(シェア85.1%)、iOS機が2億6710万台(14.5%)と差は縮まらない。
もうひとつ、IDC社の予想では、今年までは2強以外もそれなりに踏みとどまっているが、2020年時点では、スマホ市場が2強に収れんされるという予想になっている点にも注目したい。