2016.5.14 05:00
□ワールド・ワイズ・ジャパン代表 LOGOSプロジェクト主幹・濱口理佳
■産業・企業の社会的な存在意義強化を
「平成28年熊本地震」の被災地に向け、遊技業界も組合・団体にとどまらず、企業単位でも積極的に支援を打ち出しつつある。2011年に起こった東日本大震災の被災地支援に関しても、迅速かつ継続的な支援活動が繰り広げられた(現在も、続いている)。
このような有事の際に確認される“サスティナブル社会の一員”としての行動について、遊技業界の取り組みはかねて目を見張るものがあり、徐々にではあるが世間に知られるようになった。だが、誤解を恐れずにいうと、通常時における産業や企業の存在意義の強化に関して、おのおのの団体や企業で地道に取り組まれてはいるものの、その認知は依然限定されている。
確かに、社会にアピールするためにCSR活動やCSVに取り組むわけではないが、産業や企業の存在が許容されるべきだという主張は、そこで働く人々をはじめ、ステークホルダーに正確な理解を促すためにも必要不可欠な行為だと思われる。
さて、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」というものがある。このアワードは「人を幸せにする経営」が着眼点になっており、業績や経営手腕ではなく、社会的責任を果たすという企業姿勢を客観的に評価・表彰し、「大切にしたい会社」が増えることを期待して6年前に創設されたそうだ。同賞は人を大切にする経営学会と日本でいちばん大切にしたい会社大賞実行委員会が主催。企業規模を問わず最も優秀と認められる会社に経済産業大臣賞、中小規模で特に優秀と認められる会社に中小企業庁長官賞などが贈られる。