3月期決算の上場企業、営業益が8年ぶり過去最高に 今期は円高など逆風

2016.5.13 19:03

 上場企業の平成28年3月期決算の発表が13日、ピークを迎え、午後5時時点で過去最多となる747社が決算を開示した。SMBC日興証券によると、東京証券取引所第1部に上場する3月期決算企業(金融除く)の本業のもうけにあたる営業利益の合計は33兆円超と、8年ぶりに過去最高となる見通し。一方、29年3月期は年明け以降の円高進行などが影響し、同証券の12日までの集計では前期比4・3%の営業減益見通しで、企業業績に減速感が出ている。実際に営業減益となれば、24年3月期以来5年ぶりという。

 同証券が、12日までに発表を終えた924社(全体の71・2%)の28年3月期決算を集計したところ、営業利益の合計は前期比9・8%増の27兆5100億円だった。これに、まだ決算発表を終えていない企業の予想を足すと、33兆5550億円に達する。

 一方で、29年3月期の営業利益の合計は、12日までの集計で前期比4・3%減の26兆3210億円の見通しとなった。業種別では、円高が減益要因となる自動車などの輸送用機器が25・2%減で、新興国減速で船舶需要が低迷している海運業も20・7%減。機械も2・7%減の見通しだった。

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