タイトーは11日、コンピューターゲームの“元祖”に位置づけられる「スペースインベーダー」をモチーフにしたスマートフォン向けゲームの配信を始めたと発表した。任天堂とディー・エヌ・エー(DeNA)が今秋配信する2タイトルも、ファミリーコンピュータなどで人気だったゲーム。いずれも、オリジナルそのままではなく、新しい要素を付け加えたり、スマホによる操作性を考慮して提供。当時のファンだけでなく、幅広い利用者を取り込む戦略で、こうした動きは広がりそうだ。
配信が開始されたのは、「LINE アルカノイドvsインベーダー」。1978年に登場し、その後のゲームに大きな影響を与えたスペースインベーダーに、86年に投入されたブロック崩しの進化版「アルカノイド」のゲーム性を融合するなど、「新しいコンセプトで作られた作品」(タイトー)という。無料通信アプリ「LINE」のゲームとして配信され、ダウンロードは無料。遊び方に応じて課金される。
任天堂とDeNAは、「ファイアーエムブレム」と「どうぶつの森」のスマホ版を開発中。DeNAの守安功社長は11日の決算会見で、「すでに多くの方に親しまれており、コアなファンもいる」と、期待を示した。