ヤマダ電機が9日発表した平成28年3月期連結決算は、最終利益が前期比約3・2倍の303億円になるなど、大幅な増益となった。売上高は3・1%減の1兆6127億円だが、営業利益は2・9倍の581億円とこちらも大幅な増益。27年5~6月に約60店の不採算店を閉店したことや単価の高い4Kテレビの販売が好調だったことが寄与した。
今期(29年3月期)は、売上高は1・3%増の1兆6330億円、営業利益は22・8%増の714億円、最終利益は39・8%増の425億円と予想した。今夏にリオデジャネイロ五輪を控え、高価格の4Kテレビの販売が引き続き好調と見込まれることや、29年4月に消費税率が8%から10%へ予定通り引き上げられた場合、「駆け込み需要が想定されるため」(岡本潤取締役)としている。