ファーメンステーション、桃・コメを原料に乳液開発 (1/2ページ)

2016.4.25 05:00

ファーメンステーションが桃とコメから作ったボディーミルク

ファーメンステーションが桃とコメから作ったボディーミルク【拡大】

 岩手県奥州市でコメからエタノールと餌を作る地域循環事業に取り組んでいるファーメンステーション(東京都港区)は、桃の天然香料を使用したボディーミルク(乳液)を開発した。原材料に石油由来のものを使わず、人工香料なしで桃の香りを出すことに成功した。クラウドファンディングによる資金調達を展開し、来月中旬の発売を目指している。

 この新商品「ボディミルク ピーチカーネル」は桃果汁、桃の種を漬けたコメエタノール、コメもろみ粕など自然由来の原料のみを使用しており、合成香料、石油由来の原料や防腐剤は使用していないという。

 ファーメンステーションの酒井里奈社長は「このボディーミルクはコメと桃が原料で、食べ物を作るように丁寧に作っており、べたつかず、料理の後でも使えるし、口に入っても心配ない」と力を込める。

 人工香料を使わず、桃の種のエキスで香りを出す技術開発に成功した。クラウドファンディングの参加者へ商品を発送した後、オンラインショップやセレクトショップ、百貨店などの店頭で販売する方向でバイヤーと交渉している。価格は150ミリリットルで3300円程度の見通し。

 ファーメンステーションは、日本に1000年以上前から引き継がれている「発酵・醸造」の技術を生かし、現代のバイオテクノロジーと融合させた商品開発を展開し、持続可能な循環型の製造プロセスの実現を目指している。

 岩手県奥州市を拠点に、使われていない休耕田に食用にはしないコメを栽培し、これからエタノールをとって、エタノールを化粧品材料に利用したり、残渣(ざんさ)も化粧品やニワトリの餌などに利用している。

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