「見え方」変えるリアルタイム中継技術 スポーツや公演を臨場感たっぷりに (1/4ページ)

2016.4.23 17:04

古典の歌舞伎と最先端の初音ミクが合体する「超歌舞伎」

古典の歌舞伎と最先端の初音ミクが合体する「超歌舞伎」【拡大】

  • 「ニコニコ超会議2016」で「超歌舞伎」に出演する中村獅童さん(右)とドワンゴ取締役の夏野剛氏

 遠隔地で開催されているスポーツイベントや舞台公演を、目の前で行われているように感じさせる中継技術。実現すれば、2020年の東京オリンピック/パラリンピックで、日本だけでなく世界中のどこからでも、競技の模様を臨場感たっぷりに観戦できる。NTTが研究・開発を進めているのが、そんなリアルタイム中継を可能にする技術だ。4月に行われる「ニコニコ超会議2016」というイベントでは、古典の歌舞伎と最先端の「初音ミク」を組みあわせた演目に使われて、今までにないステージが繰り広げられる。

 演壇に向かう講演者の映像が、ステージの後ろにあるスクリーンに映し出される。サウンドと共に映像が消え、ステージ上の演壇にスポットライトが当たって、そこに現れた講演者が話し始める。「お気づきだと思いますが、みなさまと違うところで、ひとりで話しております」。

 2016年2月に開催されたNTT R&Dフォーラム2016で、NTT代表取締役副社長 研究企画部門長の篠原弘道氏が行った講演の模様。言葉どおり、ステージ上に立っているように見えながら、篠原副社長はそこにはいない。地下1階にある講演会場から、カメラに向かってたったひとりで話している。

それが、あたかもステージ上に立っているように見えるのは…

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