2016.4.9 05:00
サミー(東京都豊島区)とユニバーサルエンターテインメント(東京都江東区)が1日、合弁会社を設立したとの内容を同時発信した。
企業名はジーグ(ZEEG)で、本社所在地は、サミー本社と同じ豊島区東池袋のサンシャイン60。両社の出資比率は50%ずつで、社長にはサミー出身の甘利祐一氏が就いた。
設立目的は「両社が持つハードウエア分野のノウハウを最大限に活用し、遊技機のユニット・部品のプラットフォーム化を視野に入れ、永続的に協業を推進していくこと」。
同社が供給する製品は、セキュアかつ汎用(はんよう)性の高いユニット・部品の共通化が実現でき、技術連携により固定概念を覆す新たなエンターテインメントアプリケーションを市場に投入することが可能になるという。また、技術革新によるエンターテインメント性の向上とコストパフォーマンスの両立という効率的な収益構造の構築といったシナジー効果をもたらす環境が整ったとしている。
なお、ジーグの供給する製品については、すでにサミーおよびユニバーサルエンターテインメントでの採用導入が決定しており、他の供給先を含め今後の展開も視野に入れ事業を進めていく。
歴史を振り返ると、パチスロ市場に2大勢力として君臨し、ライバルと目されてきた両社。彼らがいま手を結ぶのは、遊技機開発環境のドラスチックな変化を背景に、何よりもファン重視のパチスロ市場活性化を望むからに他ならない。
業界の一つの潮流として捉えるとともに、今後の展開に注目したい。(ニュース提供・LOGOS×娯楽産業)