電子機器や電子部品の業界団体、電子情報技術産業協会(JEITA)は5日、次期会長に日立製作所の東原敏昭社長兼最高経営責任者(CEO、61)が就任する人事を固めた。水嶋繁光会長(61、シャープ会長)は退任する。任期は1年。5月下旬に開催を予定している定時総会で東原氏を選出し、同日付で会長に就任する見通し。
歴代のJEITA会長は社長経験者が務める慣例があったが、水嶋氏の就任は異例の人事だった。東原氏の就任で元に戻す。
東原氏は2014年4月に日立の執行役社長兼最高執行責任者(COO)に就任し、今年4月にCEOに昇格した。現在、すべてのものをインターネットにつなげる「インターネット・オブ・シングス(IoT)」を活用したサービス事業の拡大に力を入れている。JEITAもIoTの普及を目指しており、東原氏をトップに据え、政策を推進させる狙いがある。