2016.3.30 16:35
東京電力は30日、次世代電力計「スマートメーター」の設置が遅れ、4月1日の電力小売り全面自由化に間に合わない世帯が17万件規模に達する、と発表した。作業員が確保できなかったことから24日時点での遅れは10万件規模としていたが、委託する工事会社が増えたことで混乱が生じ、設置できない世帯がさらに膨らむ見通しとなった。
スマートメーターがなくても新料金への切り替えは可能だが、30分ごとに電力使用量を確認できないため、時間帯で料金が変わるプランで顧客が不利益を被る恐れがある。時間帯別の契約は約1500件(20日までの申し込み分)に達しており、スマートメーターの設置時点で新契約に切り替えるといった対応を個別に提案するとしている。
東電は4月1日までに約38万5千件の設置を計画していた。遅れた分については、工事力を拡充し「4月中の設置に向け最大限努める」としている。