2016.3.29 17:53
伊藤忠商事は29日、全額出資子会社があおぞら銀行や地方銀行5行などから出資を得て、地域創生事業のプラットフォームを展開すると発表した。出資する株主銀行が持ち込むファイナンス案件を引き受ける。
事業を展開する伊藤忠の子会社は「GLコネクト」社。30日に第三者割当増資を実施し、各社が引き受ける。出資比率はあおぞら銀行19.9%、鹿児島銀行と荘内銀行が各5.0%、十六銀行と東邦銀行が各3.33%、伊予銀行が1%など。伊藤忠の出資比率は48.89%となり、GL社は関連会社となる。
GLコネクトの現在の融資残高は約80億円で、5年後にこれを500億~600億円に引き上げる。
伊藤忠は地銀などが紹介する中小企業が希望する海外進出先の市場調査や現地法人設立に向けた法的なアドバイス、工業団地の仲介などで進出企業が本業に専念できるようサポートする。地銀も顧客の中小企業の海外進出を支援するが、海外展開でノウハウを持つ大手商社とタッグを組むことにした。