基幹業務システムなどのクラウドサービスを行うサイバーリンクス(和歌山市)は、エフシージー総合研究所(東京都江東区)が提供する食品表示管理システム「次世代そうけんくん」のクラウド版「そうけんくんクラウド」を開発、サービスを開始した。
一般に販売される容器や袋などに包装された加工食品には、「名称」「原材料名(食品添加物の表示・アレルギー物質を含む食品の表示・遺伝子組み換え食品の表示など)」「内容量」「期限表示」「保存方法」「製造者・販売者」などの食品表示が法律によって義務付けられている。
また、食品スーパーなどでは、加工・販売する弁当や総菜などを対象に、使用原料や成分までさかのぼり、使用量に応じた栄養計算を実施。ラベルに表示するという煩雑な作業を日常的に行う必要がある。
こうした事情を背景にエフシージー総研が開発した次世代そうけんくんは、弁当や総菜に使われている製品や原料をデータベース化したもの。原料名や使用量を入力するだけで、栄養計算や食品表示事項を自動的に作成。作業時間と人件費の低減を実現するのが売り物だ。
今回のクラウド型によって、導入企業は自社内に次世代そうけんくんのデータを保有する必要がなくなり、システムの保守管理にかかわる費用を低減する。さらに、専用サーバーを設ける必要もないため、初期の導入費用も大幅に削減する。