国土交通省は、自動車に設置されているバックミラーやサイドミラーの代わりに、カメラとモニターを備えた「ミラーレス車」を6月に解禁する方針を決めた。認証を得た新型車から公道で走行ができるようになる。道路運送車両法の保安基準を改正する。対象は乗用車やトラック、バスなどで、バイクは除外する。
基準では、運転手が視界を確保できるよう、モニターで映る範囲や画質、倍率などを定めるほか、運転席近くや現在のバックミラーなどと同じような場所にモニターを設置することも規定。昨年11月に国連で採択されたミラーレス車の国際基準に従った。欧州各国でも同時期に解禁される見通し。
国内では、日産自動車が、バックミラーを簡単に液晶モニターに切り替えられる技術を既に開発している。今後、同業他社も含め開発の動きが本格化しそうだ。