2016.3.8 05:00
日本ハラールショッピングが開設した「ハラル」商品を扱う通販サイトのオープン記念イベント=2015年10月、東京都江東区【拡大】
東南アジアからの訪日観光客増に伴う日本食への関心の高まりや、国内で暮らすイスラム教徒(ムスリム)の需要に応えようと、イスラム教の戒律に沿う「ハラル」の認証を受けた日本の品などを取り扱う通販ウェブサイトが開設された。運営会社は「規模を拡大し、将来は中東にメード・イン・ジャパンの商品をそろえた商業施設をつくりたい」と意気込む。
昨年10月、東京都内で行われたオープン記念イベントには、出店者や取引関係者ら約150人が集まった。サイトを開設した日本ハラールショッピング(東京都中央区)の浜崎隆志社長は「日本の安心、安全な商品を日本在住のイスラム教徒に直接届けることができる」と事業の意義を強調した。同社は宗教法人のイスラミックセンター・ジャパン(ICJ、東京都世田谷区)と提携。ハラル認証の取得手続きを代行し、イスラム文化になじみが薄い業者も気軽に出品できる仕組みをつくった。2015年末時点で十数社が出店。菓子や即席麺などを扱うほか、今後はコメや肉も取りそろえる予定だ。