日本郵政の西室泰三社長(80)が早ければ今春にも退任する見通しとなったことが4日、関係者への取材で分かった。官邸筋は、有力企業トップ経験者を中心に後任の人選を進めているが、西室氏自身の意向も踏まえて決定する方針だ。
西室氏は2月8日から検査入院中で、退院の見込みは立っていない。社長職務は鈴木康雄副社長が代行している。ただ、見舞いに訪れた複数の関係者によると、西室氏は4日の時点で退任の意向は示していないという。
西室氏は昨年11月に日本郵政と金融2社の同時上場を果たした際、平成29年6月の株主総会まで社長を続けるとの考えを示していた。しかし、今年に入って経済界や官邸から、高齢による体力の低下を心配する声も上がっていた。