トヨタ自動車は2日、新たな組織改革を発表した。小型車など製品を軸にしたカンパニー体制に4月18日付で移行する。それぞれのカンパニーに商品企画から生産まで一貫して担当させることで、競争力強化につなげる狙いがある。
新体制では「小型車」「中型車」「商用車」「レクサス(高級車)」に加え、燃料電池車などを担当する「先進技術開発」など合わせて7つのカンパニーを設置。それぞれのプレジデントに権限を委ねる。
従来の体制は企画や生産など機能ごとに分かれ、商品投入などの際の調整に時間がかかっていた。製品を軸に再構築することで効率化を図る。
小型車のカンパニーは生産子会社のトヨタ自動車東日本も参画。ダイハツ工業とも連携してグループの小型車戦略を検討する。これまで置いていた、先進国を担当する「第1トヨタ」と新興国担当の「第2トヨタ」は維持。主に販売機能をもたせると同時に、7つのカンパニーとの相互補完を目指す。