ドコモ「プレミアム4G」さらに進化 6月から下り最大375Mbps提供

2016.3.2 18:19

6月から提供を開始する高速データ通信サービスについて説明するNTTドコモの大松澤清博・取締役常務執行役員=2日、東京・大手町

6月から提供を開始する高速データ通信サービスについて説明するNTTドコモの大松澤清博・取締役常務執行役員=2日、東京・大手町【拡大】

 NTTドコモは2日、高速データ通信サービス「プレミアム4G」の速度を下り最大375Mbpsに向上させると発表した。新たな周波数となる3.5GHz帯を利用した同370Mbpsのサービスとともに6月から提供を開始する。

 同375Mbpsのサービスは、800MHz帯の一部を高速通信可能な規格であるLTE専用とし、2GHz帯、1.7GHz帯と組み合わせることで実現。800MHz帯がLTE専用になっていないエリアでも、同337.5Mbpsになるという。

 6月のサービス開始当初の基地局数は同375Mbpsが約50局、同337.5Mbpsが約3千局になる。

 新たに利用する3.5GHz帯はLTE専用となる。上りと下りの通信を1つの周波数で利用するTDD方式を適用。既存のFDD方式を適用した周波数帯と組み合わせて下り最大370Mbpsを実現する。既に商用環境のフィールド試験で同340Mbpsを達成しているという。

 同社の大松澤清博・取締役常務執行役員は「周波数を道路、データ量を車に例えると、3.5GHz帯はまったく新しい道路をつくり、新しい規格で車を走らせることになる」と説明。「これまで混雑を解消するため、異なる周波数を合体させたり、車線を拡充したりしてきたが、今回は8車線分の道路が追加されるので、効果が大きくより快適な通信品質を体感できる」とアピールした。

 3.5GHz帯について、都心部など利用が集中する場所に小規模の基地局を設置するアドオンセルとして展開することで、「プレミアム4G全体の能力が向上する」(大松澤取締役常務執行役員)としている。

 これらのサービスに対応した端末の準備が、夏モデルの商品発表会に向けて進んでいる。

 また、ドコモは東日本大震災からまもなく5年目を迎えることから、新たな災害対策の取り組みなどを明らかにした。

 首都直下地震に備えて重要設備の西日本への分散化のほか、地震科学探査機構(JESEA)が進める地震予測システムの実証実験に協力し、基地局に設置した高性能カメラから津波の被災状況を監視する津波監視システムの運用をスタートする。さらに石油連盟と覚書を締結し、災害時に円滑に燃料を確保し、速やかに通信サービスを復旧・維持できる体制を整えた。

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