【トップの素顔】渡邊五郎 三井物産元副社長(4) (2/2ページ)

2016.2.26 05:00

全国英語弁論大会の出場者を決める早稲田大学予選会で優勝=1954年

全国英語弁論大会の出場者を決める早稲田大学予選会で優勝=1954年【拡大】

 ◆英弁予選会で優勝

 外交官の夢はかなり遠のいていましたが、世界を股にかけて生きるには総合商社に入社しようと心ひそかに思い、早稲田大のESS(English Speaking Society=英語会)に入会しました。早速、英文毎日が主催する全国英語弁論大会の出場者を決める早稲田大学の予選会がありました。

 もともとクラブで英語の会話を勉強し、楽しむというより、自分の考えをまとめて、弁論大会に出場することが入部の動機でした。偶然か神の恵みか、それまで全国大会でいつも常勝だった4年生を負かして、土佐から来た田舎者の1年生の私が早稲田大学の予選会で優勝しました。タイトルは「Protect Our Constitution(憲法を守れ)」。中身のあるような文章ではなかったと思いますが、運良く優勝したことが自信になって、英語を好きになるきっかけになりました。

 ゼミは小松雅雄教授の「小松ゼミ」に入りました。小松先生は徳があり、気品のあるボスで人気のゼミでした。ゼミ生同士も結束力が固く、先輩には日本経済新聞社元編集局長の小島章伸氏や後輩には三菱自動車工業会長の益子修氏らがいます。2010年10月、小松先生は91歳で亡くなられましたが、ゼミOB会でよく集まって、いまだに先生の在りし日をしのんでいます。(聞き手 廣瀬千秋)

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