電通が23日発表した「日本の広告費」によると、2015年の総広告費は前年比0.3%増の6兆1710億円で4年連続で前年実績を上回った。海外経済の減速の影響などがあったものの、ミラノ万博や企業業績の伸びが寄与し、プラスを確保した。
媒体別では、インターネット広告が10.2%増の1兆1594億円と成長を牽引(けんいん)した。スマートフォンやタブレット端末の普及が進み、動画での広告配信などの手法が浸透したことで大きく伸びた。新聞広告は6.2%減の5679億円で3年連続の減少で、37年ぶりに6000億円を割り込んだ。テレビメディア広告も1.4%減の1兆8088億円と前年を下回った。