【日本発!起業家の挑戦】サラリーマンからフリーランサーへ 変わる働き方 (1/5ページ)

2016.2.16 05:00

クラウドワークスの吉田浩一郎社長

クラウドワークスの吉田浩一郎社長【拡大】

 □クラウドワークス・吉田浩一郎社長

 労働者人口が減るなか、日本経済にクラウドソーシングは欠かせない。クラウドソーシングは、不特定多数の群衆(クラウド)に業務委託する(ソーシング)という意味の造語。企業や個人事業主が、インターネット上の登録者に依頼して、ネットショップ代行や翻訳のサービスを受けたり、コード・文章・音声・ロゴデザインなどのコンテンツを獲得したりする。

 「クラウドワークス」はクラウドソーシングを簡単にするウェブサービスだ。2011年に創業した吉田浩一郎氏は、着想からわずか3年で上場を達成し、後発でありながら、クラウドワークスを日本最大級のサービスへと成長させた。

 ◆チームワーク重視

 --数年で目覚ましい発展を遂げていますね

 「おかげさまで登録会員は80万人を超え、顧客企業は12万社を数えます」

 --オフィスを見回すと、まだスタートアップらしさが感じられます。成長してもスタートアップの文化を保つ秘訣(ひけつ)は

 「日経新聞で一度、私たちは『第2のソフトバンク』と紹介されたことがあるんです。当社はもちろんそのような高い目標を掲げていますし、孫さんの功績は素晴らしいので尊敬しています。でも、私は孫さんとは全く違います。彼のように強くないので、私にはチームが必要です。チームがあるからこそ、クラウドワークスは成り立っています。会社が大きくなってもスタートアップらしさを保つには、チームワークの精神を維持することが大切だと思います。社内階層をフラットにして、コミュニケーションが取りやすいように風通し良くあり続けたいです」

 --世代の違いかもしれませんね。日本は以前に比べてずっとフラットになったと思います

 「そうかもしれません。いまの社会ではいろいろなことが変わりつつあります」

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