精密機器大手7社の2015年4~12月期連結決算が5日、出そろった。デジタルカメラの高級機や、医療機器、製造装置などが好調だったオリンパスなど4社が営業利益で増益を確保。腕時計や自撮りに適したデジカメが販売を伸ばしたカシオ計算機は4~12月期として、2年連続で最終利益が過去最高を更新した。
一方、複合機やプリンターの価格競争などを背景にセイコーエプソン、リコー、コニカミノルタの3社は営業、最終ともに減益となった。
オリンパスはリーマン・ショック以降、過去最高の営業利益を計上。内視鏡をはじめとした医療事業が売上高、営業利益ともに2桁成長を達成したほか、ミラーレスカメラも日欧で販売を伸ばした。
富士フイルムHDはインスタントカメラ「チェキ」の欧米での売り上げがほぼ倍増。デジカメでもミラーレスなど高級機が好調だった。ニコンは液晶パネルの製造に使うFPD露光装置の販売が中国や台湾向けに好調で、台数が約1.5倍に増えた。