【遊技産業の視点 Weekly View】 (1/2ページ)

2016.1.9 05:00

 □ワールド・ワイズ・ジャパン代表 LOGOSプロジェクト主幹・濱口理佳

 ■持つべきはサスティナブルという視点

 昨年12月24日、マスコミ各紙がパチンコ機の撤去に関する記事を掲載した。周知だと思われるが、これら記事のキーワードは「遊技業界を挙げての不正」「不正は射幸性を上げるためのもの」「不正の疑いのある遊技機の数十万台におよぶ撤去」だ。業界内で責任論や自己利益の追求に労力や時間を割いている間に、「くぎ問題」も「遊技機撤去問題」も、業界からの情報発信(記者会見)を待たずに一般紙に報道されるという形で社会に露見してしまった。

 早急な対応を求める動きが確認されながら、なぜ先手を打つ形で業界としてまとまらなかったのか。マスコミ報道の前に、業界主導で産業存続に向けた情報発信ができなかったのか。いまとなっては悔やまれてならないのだが、声明文すら早々にまとまらない状況が、今回のような「外(第三者)から暴かれる」という事態をもたらした。これが、業界にとってどのような不利益につながるのか想定できない人々の存在が、いつまでたっても産業の正当な認知を導けない要因になっている。ファンはどう思うのか、社会はどう思うのか。その視点が欠如している状態で、いくら遊技機を変えたところで市場の活性化は望めない。

 今回の顛末(てんまつ)においては、誤解を恐れずにいうとメーカーもパチンコホールも行政発言の被害者に他ならない。確かに、その発言を招いた責任は業界のうちに在るが、あまりにも性急かつドラスチックな展開は、誰もが予想し得なかったことだろう。

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