夢の「ナノ医療技術」実用化へ がん治療に希望の光「日帰り治療も可能に」 (1/6ページ)

2016.1.5 06:25

 ■【世界へ 日本テクノロジー】成長へ新たな挑戦(上)

 腐ったパンを食べた男の子と初老の男。なぜか身長がナノ(1ナノ=10億分の1)メートル級に小さくなり、結核を患う少年の体内に入る。そこで2人は結核菌と戦う-。1989年に亡くなった漫画家、手塚治虫の代表作「38度線上の怪物」に描かれた世界だ。その漫画の世界が実際の医療現場でいま現実のものになろうとしている。

 「キングスカイフロント」と名付けられた川崎市臨海部の再開発地区にあるナノ医療イノベーションセンター(iCONM)。センターの研究リーダーを務める片岡一則東京大学大学院工学系研究科教授の研究チームが昨年6月、直径数十ナノメートルの高分子カプセル「ナノマシン」に抗がん剤を入れて、体内のがん細胞に直接届ける画期的な技術「ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)」を開発した。インフルエンザウイルスとほぼ同じ大きさのナノマシンはまさに、“手塚ワールド”でパンを食べて小さくなった2人の役割を果たす。

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「実用化すれば、日帰りのがん治療も可能になる」

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