エキスポシティのサバイバル競争 稼げぬ店には容赦なき“撤退勧告” (1/5ページ)

2015.12.30 17:08

エキスポシティの外観。中央奥がららぽーとエキスポシティ

エキスポシティの外観。中央奥がららぽーとエキスポシティ【拡大】

  • ららぽーとエキスポシティ。競合するJTB、阪急交通社が隣合ったテナント配置となっている
  • ららぽーとエキスポシティ。競合するJTB、阪急交通社が隣合ったテナント配置となっている
  • ユニクロの店舗(右)
  • ららぽーとエキスポシティ、内部の吹き抜け空間

 万博記念公園(大阪府吹田市)の遊園地エキスポランド跡地に11月開業した日本最大級の複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」。併設されたミュージアムや体験型英語教育施設などは週末を中心に家族連れらで賑わい、商業施設「ららぽーとエキスポシティ」に入居する305店舗も集客を競っている。開業直後のスタートダッシュにわくが、実は裏側で入居テナント企業のサバイバルが始まっている。(大島直之)

 「関西初進出の48店舗を含め新業態、体験型もそろえた。これまでのららぽーとの要素を集めたフラッグシップになる」

 事業主の三井不動産は新しい商業施設の特徴を、こうアピールする。エキスポシティ全体の年間売上高の目標は600億円。ららぽーとブランドの商業施設の売上高規模としては、「ららぽーとTOKYO-BAY」(千葉県船橋市)の平成26年度の724億円に次ぐ水準を見込む。

 年間来場者1700万人を目標にするエキスポシティの巨大な集客力を背景にするだけに、商業施設への波及効果にも期待はふくらんでいるが、生き残りをかけた激しいビジネス競争のスタートでもある。

モールでは、事業主と入居テナントが6年契約を結んでおり…

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