2015.12.29 05:00
かながわ信金経営サポート部の小池俊介課長【拡大】
□かながわ信金 「よろず相談承り」精神で課題解決
■仕事のアイデア提案、信頼関係構築
かながわ信用金庫綾瀬支店の訪問先企業のサーフ・エンジニアリングは、インフラの保守・点検などで使う特殊機械の製造業者だ。図面の作成から、製造・加工・納品までを一貫して行えるという強みがあり、ガス管の敷設工事に関する特殊機械の製造などを行っていた。
同社は、人の手では作業が難しい高所にあるガス管や曲り配管などの点検を行うロボットの開発に着手。ガス管の表面に傷や破損がないかを確認する機能のほか、動画撮影ができる機能も搭載。どんな場所でも登って点検ができることから、「のぼるくん」と名付けた。
安定してガス管を登れるようにするための技術開発の課題を抱える同社に対して、同信金の渉外担当者は、訪問の度に社長に技術について質問し、「磁石を使ってはどうか」「ドローンを使って引き上げてはどうか」というようにさまざまなアイデアを提案。そうした中で、ある日、社長から担当者に「技術開発に成功したので、知的財産権として技術を保護するにはどうすればいいか」との連絡があったという。