24日に東京都港区のカナダ大使館で開かれた「第三回 日本・カナダ ゲームサミット」に両国のゲームビジネス関係者が集まった。サミットでは2016年に様々な企業がゲーム用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)製品を発売し、本格的なVR(仮想現実)ブームが訪れると予測されているのを受け「VR時代のゲーム開発 どのような環境と体制で挑むべきか」と題したパネルディスカッションが行われた。
VR人口、スマホから増えてほしい
「30年のゲームの歴史では、ゲームの世界はスクリーンの向こうにありプレーヤーはそれをのぞき込むというのが一般的だった。VRはプレーヤーがゲームの世界に入れるというのが新しい」
そう話すのはPlayStation VRを発売するソニー・コンピュータエンタテインメントのワールドワイド・スタジオ プレジデント吉田修平氏だ。吉田氏は初代PlayStationが発売された約20年前は「アーケードやハイエンドPCでしか使えなかった3Dグラフィックを誰でも(家庭用ゲーム機で)使えるようになり『一体どんなものが出てくるだろう』と期待が高まっていた」と振り返り、同じような熱気が現在のVRゲーム業界にもあると述べた。