高市早苗総務相は26日に総務省で開かれた、携帯電話料金の見直しを検討する有識者会議の4回目の会合で、仮想移動体通信事業者(MVNO)の普及に向けて、音声通話定額や国際ローミングなどMVNOの新サービスにつながる「加入者管理機能」の開放を携帯電話事業者に呼びかけていく方針を明言した。有識者会議の最終とりまとめにも盛り込む方針だ。一方、高市氏が検討を表明していた、端末価格値引きの上限を法規制することについては、委員から異論が出た。
4回目の会合は、利用実態にあった料金体系、過度な販売報奨金の是正、仮想移動体通信事業者(MVNO)の普及など、これまでの議論の論点整理を行った。12月のとりまとめに向けて再度、会合が開かれる見通し。
MVNOの普及に向けては、携帯事業者が提供している公衆無線LAN「ワイファイ」も含めてMVNOに提供するなど、通信環境を改善するための方策や、格安SIMカードを差し込んで使う、中古端末の市場を育成することを政策的に進めることなどの意見が出た。