全日本空輸と日本航空は、海外発の旅客を対象とした燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を、12月発券分から全路線でゼロにする。算定根拠とする燃油価格が基準値を下回ったためで、無料になるのは2009年9月以来。円安の影響から日本発はゼロにならないが、約6年ぶりの低水準に引き下げる。
現在、両社の燃油サーチャージは海外発の欧米路線で片道86ドル(約1万550円)。来月からは往復で約2万円安くなる計算で、訪日客増加の後押しになりそうだ。また日本発は、欧米路線が1万500円から7000円に、ハワイ線やインド線なども6000円から4000円と3、4割安くなり、10年1月以来の水準に下がる。