2015.11.27 05:00
■社員育成とCSR活動に注力
里見治会長、青木茂社長も自負するところが「社員のロイヤルティー(loyalty)の高さ」だ。人を大事に育て、企業の力へと変えていくサミー。同社の人事活動とはどのようなものなのか。
特徴として、まず挙げられるのが“プロ意識”を強く持たせる取り組みだ。社員全員がプロ意識を持ちチャレンジし続けるために、自己選択型の人事制度を整備。「マネジメントコース」と「プロフェッショナルコース」を設け、専門性の確立と役割の明確化を図っている。この実施により、それぞれの役割に対する成果貢献に応じた適正な処遇を行い、社員のやる気と成果に報いることでパフォーマンスを最大限に引き出すことを目指す。
◆細分化した研修プログラム整備
また、より良い職場環境の実現に向け、社員満足度調査を行うほか、将来的にチャレンジしたい仕事を申告できる自己申告制度などを実施し、それぞれに適した社員の育成とチャレンジ意欲を支援。さらに、社内表彰制度を設けることで、社員のモチベーション向上につなげている。
これら以外にも、「一人前としての能力を習得するまで、組織が責任を持って育成する」という人財マネジメントポリシーに基づき、階層や等級ごとに細分化した研修プログラムを整備し、能力開発の機会を提供。新入社員研修については、2014年度より各部門の仕事内容の概要を理解できるよう「バリューチェーン研修」を実施している。
働きやすい職場環境づくりにも積極的に取り組み、育児や介護に関して法定以上の制度を設け、労働時間短縮に向けてはリラックスホリデーを導入。ダイバーシティーの観点から、障害者雇用や定年退職者の再雇用も推進している。