□青木茂社長に聞く
■部品の再利用促進し難局に挑む
パチンコ・パチスロ機の大手メーカーに発展したサミー。これまでもさまざまな難局を乗り越えてきたが、今後は業界のリーダーとしての活躍も期待されている。遊技産業には先行きの不透明感もある中で、サミーは“次の40年”をどう描こうとしているのか。業界の未来をどう考えるのか。サミーの青木茂社長に展望などを聞いた。
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--いよいよ設立40年ですが、遊技業界の現状をどうみますか
「業界関連の統計(レジャー白書など)をみると、昨年は若干上向いた数字になっています。しかし、そうしたムードは現場からは感じられません。数字は上向いたとしても一時的で、業界全体の傾向は決して良くなってはいない。足元では、パチンコ機とパチスロ機の両分野で業界が自主規制を始めています。これは過去に例がなく、市場の不透明感の一因にもなっています。新たな基準にのっとった機種も順次登場します。一方で、自主規制前の機種も市場に多く残っています。遊技機メーカーの場合、今後登場する新機種の販売が業績に本格的に寄与するまで、1、2年は厳しい状況が続くかもしれません」