【遊技産業の視点 Weekly View】 (1/2ページ)

2015.11.14 05:00

 □ホールマーケティングコンサルタント LOGOSプロジェクト上級研究員・岸本正一

 ■大衆娯楽に反するテクノロジーの進化

 近年のパチンコ機のほとんどは、大型の液晶画面を搭載しており、ハードウエアや映像制作技術の進歩により10年前には想像できなかった多彩な演出を楽しむことができる。しかしながら一方では、若年層の遊技参加が進まず、現在のプレーヤーのボリュームゾーンは40代から50代となっている。

 筆者は最近のパチンコ機を前にすると動体視力の低下を痛感させられる。回転する図柄を認知しにくいのだ。近年のパチンコ機は1980年代のフィーバー機とは異なり、回転する数字も派手にデザインされている。さまざまな姿をしたキャラクターと数字が一体化して「回転図柄」を形成しているのが、いまのパチンコ機だ。新しい台で遊び始めても、しばらくの間はこれらの「回転図柄」を認識することに苦労する。

 しかも、液晶画面内の演出のテンポは速い。停止したと思った図柄がすべって違う図柄に変化したり、次のリーチに発展したりと息つく暇もない。パチンコ機は多彩な効果音を発するため、そちらにも気を取られながら遊んでいるうちに筆者が抱く感想は、「何が起きているのか分からない」というものになる。

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