ドコモが12月からスタートする「dポイント」のサービス内容が明らかになった。ドコモの契約者以外も利用できるほか、従来の「ドコモポイント」に比べて利用できる店舗を拡大。データを生かした法人向け事業の拡大を目指すなど、ドコモは共通ポイント市場に本格的に参入する。
dポイントの会員は約5400万人。楽天スーパーポイント(会員数1億109万人=8月末現在)、Pontaポイント(同7213万人=同)、Tポイント(同5556万人=9月末現在)と先行する“3強”と肩を並べる規模となる。
dアカウントを取得すれば契約者以外でも「dポイントカード」を利用できるようにしたことで、ドコモは会員のさらなる増加を見込む。加藤薫社長は11日の記者発表で「一朝一夕にはいかないが、ほかと同じく1億人を目指す」と宣言した。
強みはアクティブユーザーの多さだ。ドコモポイントから移行する約5400万人の大半は携帯電話の料金として月1回は必ず支払うことから、他の共通ポイントと比べてアクティブ率が群を抜いて高い。来店が見込まれるのは魅力的で、提携企業の増加が期待できる。
加盟店での買い物時に「dポイントカード」を提示するほか、月々の携帯電話利用料金でもポイントが貯まる。クレジット決済機能付きの「dカード」を利用すれば、さらにポイントが上積み。提携企業とキャンペーンも実施する。
たとえば、今年5月から「ドコモポイント」が使えたローソンでは、カード提示で1%、dカード利用で2%(通常1%)と3%分のポイントが貯まるうえ、ドコモが運営するクレジット決済サービス「iD」を利用すれば請求時に3%割引され、最大で6%(同5%)相当を還元。新たに提携するマクドナルドでは、カード提示で3%(同1%)、dカード利用で2%(同1%)、請求時に3%割引になり、最大で8%(同5%)還元される。