三菱航空機(愛知県豊山町)は10日、開発中の国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の初飛行を11日午前に愛知県営名古屋空港(同)で実施すると発表した。機体の整備が完了し、11日午前の天候も晴れ予報のため、初飛行の実施を決めた。平成20年の事業化から7年を経て、国産初のジェット機がようやく空に羽ばたく。
MRJは、戦後初のプロペラ旅客機「YS-11」以来、約半世紀ぶりとなる国産旅客機。日本の航空機産業を飛躍させるとの期待も大きい。ただ、開発スケジュールは5度も延期しており、初飛行は当初計画より4年遅れとなる。
先月19~23日に初飛行する予定だったが、ペダルの改修作業が必要となり、2週間延期した。この改修作業も無事終了し、7日には時速220キロで前輪を浮かせる走行試験を実施し、初飛行に向けた準備をすべて完了させていた。