NTTは6日、固定電話のIP(インターネット通信規格)化推進と2025年としていた交換機設備の使用年数を延期する方針を正式発表した。中継交換機はIPサーバーに転換するが加入者交換機は25年以降も使用し、基本的な音声サービスは継続提供する。電話網のIP化によって、基本料金は現行水準を維持するほか、通話料金は距離による設定から一律料金に変更し、長距離通話料は値下げされる。
鵜浦博夫社長は6日の決算会見で、「固定電話は可能な限り維持していきたい」と述べ、交換機設備による固定電話網をIP化しても、現行の通話サービスがほぼそのまま使えるようにしたい考えを示した。
NTTは固定電話のIP化方針について、20年から25年までに設備を撤廃する見通しを示していた。