バンダイナムコエンターテインメントの知的財産(IP)開放の取り組みが注目を集めている。「パックマン」など過去の人気ゲームについて、キャラクターなどを使った2次創作を基本的に認めるもので、企画の申請は200件を超えた。反響を受け、同社では個人や学校も対象にしたほか、今月にはこれらのIPを使って48時間でゲームを制作するイベントも開催する。使用されたゲームなどによる売り上げの一部を受け取るビジネスモデルで、自社で活用できていないIPを有効に使う手法として広がる可能性もある。
今春の募集開始からこれまでに、企業から174件、個人から46件、学校から17件の企画申請があった。108件が審査を通過し、既に18件がスマートフォン向けのゲームなどで提供されている。キャラクターが登場する別のゲームを提供したり、キャラクターを擬人化するなどデザインを変えて既存のスマホゲームに登場させるなどの事例がある。
ゲームなどを扱う会社にとってIPは重要な資産。他社の使用については厳しくチェックし、IPのイメージを損なわないものに限るのが常識だ。
しかし、今回の企画では、公序良俗に反する活用以外は基本的に認めるという決断を行った。