バンダイナムコ、知財開放申請200件超 人気ゲーム活用、新手法に注目集まる (1/2ページ)

2015.11.5 06:30

スマートフォン向けゲーム「ヴァンパイアホームズ」に登場する擬人化されたパックマン。バンダイナムコエンターテインメントの知的財産開放のプロジェクトを使った

スマートフォン向けゲーム「ヴァンパイアホームズ」に登場する擬人化されたパックマン。バンダイナムコエンターテインメントの知的財産開放のプロジェクトを使った【拡大】

 バンダイナムコエンターテインメントの知的財産(IP)開放の取り組みが注目を集めている。「パックマン」など過去の人気ゲームについて、キャラクターなどを使った2次創作を基本的に認めるもので、企画の申請は200件を超えた。反響を受け、同社では個人や学校も対象にしたほか、今月にはこれらのIPを使って48時間でゲームを制作するイベントも開催する。使用されたゲームなどによる売り上げの一部を受け取るビジネスモデルで、自社で活用できていないIPを有効に使う手法として広がる可能性もある。

 今春の募集開始からこれまでに、企業から174件、個人から46件、学校から17件の企画申請があった。108件が審査を通過し、既に18件がスマートフォン向けのゲームなどで提供されている。キャラクターが登場する別のゲームを提供したり、キャラクターを擬人化するなどデザインを変えて既存のスマホゲームに登場させるなどの事例がある。

 ゲームなどを扱う会社にとってIPは重要な資産。他社の使用については厳しくチェックし、IPのイメージを損なわないものに限るのが常識だ。

 しかし、今回の企画では、公序良俗に反する活用以外は基本的に認めるという決断を行った。

「マッピー」「ギャラクシアン」「ゼビウス」など計17タイトルが対象

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