2015.10.31 05:00
□ワールド・ワイズ・ジャパン代表LOGOSプロジェクト主幹・濱口理佳
■「自律できない業界」で在り続けるのか
「自由になりたい」「自由にしたい」との欲求について。人が“自由”を求める前提には、「規制されている(自由の範囲を制限されている)事実」がある。そういう環境下で、人は自由に思いをはせるのだが、おそらく大半の人は本当に自由にできる環境を獲得したとき、必ずといってよいほど不安に陥ることだろう。「何を」「どこまで」やってよいのか、自分で指針を作るのは、ことさら責任感の大きい、ストレスがかかる作業だからだ。
ここしばらくの業界のキーワードが「自主規制」であることから、その在り方について考えることが少なくないが、さて「じゃあ、自由におやりなさい」と言われたとき、遊技業界はどうなるだろう。
社会の批判にまともにさらされ、産業消滅の危機に追いやられるのか。はたまた、自らの業の魅力を最大限に社会にアピールし、産業として花開かせていくのか。遊技業界、そこに根差す企業や店舗は、自由を味方に付け、自律し、社会に寄り添いながら持続可能な成長を遂げていくことが果たしてできるのか。