【Bizクリニック】地震対策に“おもてなし”の精神を (1/2ページ)

2015.10.27 05:00

 ■地域防災支援協会理事・梶秀樹

 円安の影響もあって、訪日外国人観光客が急増している。今年は9月時点で過去最高だった2014年の1341万人を上回り、2年連続で最高記録が塗り替わる。このような状況で地震が発生したら、どうなるか。訪日外国人観光客と日本人とでは、地震が起きたときの対応や地震への受け止め方に違いがあることを理解しておく必要がある。

 地震に慣れている日本人とそうでない外国人とでは、地震が起きたときの反応が異なる。地震は世界中どこでも起きているのではなく、全く地震のない国もある。

 例えばブラジル、オーストラリアなどから来た人はちょっとした揺れでも大騒ぎして、冷静さを欠き、思わぬ事故を引き起こしかねない。一方、インドネシアやフィリピンなど地震が多い国から来た場合は、日本の建物の耐震性や行政の対策に関する理解が乏しいため、屋内にいた方が安全なのに自国と同様、やみくもに外へ飛び出すといった行動を取る可能性がある。

 また、地震発生時の常識的対応を知らない外国人もいる。日本人なら地震後はエレベーターを使わないが、それを知らずにエレベーターで階下へ逃げようとするかもしれない。大きな地震が起きたら、とにかく日本から脱出を図ろうとする外国人もいるだろう。こうした場合は滞在への説得が必要となる。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。