【日本発!起業家の挑戦】武道学ぶつもりが気付けばIT経営 (1/6ページ)

2015.10.20 05:00

メイクリープスのジェイソン・ウィンダー氏

メイクリープスのジェイソン・ウィンダー氏【拡大】

 □メイクリープス創業者 ジェイソン・ウィンダー氏に聞く

 メイクリープス(MakeLeaps)は、日本国内で2万社以上が利用するクラウド型の請求書発行代行サービスだ。このサービスの裏側に外国人が存在することを知らない人も多いが、創業者は2人の外国人。その一人ジェイソン・ウィンダー氏は、私の10年来の友人でもある。昨年、メイクリープスは日本のスタートアップとして初めて、米シリコンバレーのエンゼルリストから75万米ドル(約8938万円)の投資を受けた。外国人が日本でスタートアップを行う際の心構えなどについてウィンダー氏に聞いた。

 ◆紙のやり取りで苦労

 --オーストラリア人のあなたが日本で請求書の会社を始めるに至った経緯を教えてください

 「武道を学ぼうと、2001年に来日しました。約1年後に、最初の会社『WebNet IT』の立ち上げに関わりました。日本法人を設立したばかりの外国企業、外資系の銀行や大使館にITサービスを提供する会社でした。紙のやり取りが多い日本で請求書の扱いに苦労し、社内プロジェクトとして自分たちのために開発したのがメイクリープスです。日本のソフトは高額で手が届かず、英語圏のソフトは漢字や日本円の表記が正しくできず使い物になりませんでした」

 --武道を学びに来て、1年余りで起業に関わることになるというのは面白い経緯ですね

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