【ピックアップ】40年ぶり「手打ち式パチンコ機」復活 (1/2ページ)

2015.10.17 05:00

「古くて新しい」パチンコの登場が市場を刺激する

「古くて新しい」パチンコの登場が市場を刺激する【拡大】

 昨今のパチンコといえば、ハンドルを握って玉を射出し、盤面中央に搭載された液晶演出を見て遊ぶスタイルが主流。だが、かつては1発ずつ手で玉を弾き、その弾道を目で追うパチンコが市場をにぎわした。いまや後者のような遊技機は、縁日でお目にかかるくらいだろうか。

 そのような市場環境を背景に、新規パチンコメーカーのエイゴン(東京都台東区)が2日、同社製遊技機第1弾となる手打ち式パチンコ機「CRA-gon昭和物語」をリリースした。

 プレス発表会で金子亮太社長は「約40年ぶりに手打ち式パチンコを復活させる。コンセプトは真の原点回帰への挑戦」とコメント。同機の市場投入をきっかけに、業界の課題の一つとなっているスリーピングユーザーの掘り起こしや新たなユーザーの獲得、低迷する4円パチンコ市場の活性化につながることを期待した。また、今後も手打ち式パチンコ機を開発していくことを約束。「大衆娯楽発展のために尽力する」と意気込んだ。

 前述のとおり、同機の最大の特徴は、手打ちスタイルの復活。チューリップを連動させることで出玉を獲得していく仕様で、15個賞球タイプと10個賞球タイプの2種類をラインアップした。なお、15賞球タイプは5&7&15、10個賞球タイプはオール10となっている。

 いずれも遊び方はいたってシンプル。筐体右下のレバーを弾いて玉を打ち出し、盤面上部にある“GO”を狙うだけだ。大当たり中は、3個並んだチューリップの開閉を連動させるように打ち込むことで、最大210個の出玉を獲得。1個ずつの玉の動きに一喜一憂するパチンコ本来の面白さが、往年のパチンコファンには懐かしく、最近のファンには斬新なゲーム性として興味をそそるに違いない。さらに、軍艦マーチや草競馬など懐かしの昭和サウンドが、古きよき時代へとプレーヤーをいざなう。

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