シャープは6日、国内最大の家電見本市「CEATEC JAPAN 2015」開催に先立ち、モバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」を公開した。ロボ・ガレージ代表でロボットクリエイターの高橋智隆氏とシャープが共同で開発。19.5センチメートル、390グラムの人型ロボットにスマートフォンの機能を組み込んだ。
背面には液晶タッチパネルがある。小型プロジェクターを搭載しており、撮影した写真を机の上などに投影できる。またシャープの人工知能を生かしたコミュニケーション機能を持っており、簡単な会話や、リクエストに応じたダンスも披露できる。
高橋氏は「どんなに性能が良くても四角い箱(スマホ)に話しかけるのには心理的な抵抗がある」と、ロボホンが人の形をしている理由を語った。ユーザーから得た情報をもとに新しいビジネスを創出する狙いもある。高橋氏は「今日をきっかけにロボットを一人一台、ポケットに入れて暮らす生活が近づいたのではないか」と期待を込めて話した。