ショッピングモールで買い物中に漂ってくるコーヒーの香りにフードコートで立ち止まった経験がある人も多いのではないだろうか。その美味しそうな香りは実は人工的に作られたものかもしれない。
DMM.comがスタートアップの製品の流通や販売を支援する「DMM.make SELECTION」の第1弾の取り扱い製品の1つに、ザーズ株式会社による匂いの販促ツール「ZaaZ 3」がある。
ZaaZ 3にはENERGYと呼ばれる匂いのついた専用の液体カートリッジをセットして利用する。1台で最大50坪(約165平方メートル)の範囲のエリアを好きな香りにデザインできるが、驚くのはその種類だ。約2000種の元となる香りを調合して、オリジナルの匂いを作成する。例えば同じように感じるコーヒーであっても「深夜のサービスエリアで飲む缶コーヒーの匂い」と「イタリア人のバリスタが淹れたカプチーノの匂い」は別に作られる。その空間や飲み方などで感じる匂いの繊細な違いを表現しているのだ。
温度や湿度も含めた空間デザインを…