2015.9.22 05:00
和太鼓スクール「TAIKO-LAB(タイコラボ)」を運営する太鼓センターの東宗謙社長は、スピーカーに接続し、騒音を抑える電子太鼓の開発を進めていることを明らかにした。同社は和太鼓の演奏が「心身の健康に良い影響を与える」との研究を大学と共同で取り組むなど、和太鼓人口の裾野拡大を目指しており、カラオケボックスなど身近な場所で和太鼓を演奏できる環境づくりを進める狙いだ。
--和太鼓スクールの会員が増えている
「フランチャイズチェーン(FC)展開を始めた2011年ごろから急速に会員数が拡大し、現在では41スタジオ、5500人の会員数にまで成長した。最近の和太鼓ブームも手伝って、さらなる事業拡大のチャンスが訪れているが、和太鼓演奏を教えるインストラクター不足の問題もあり、今はFCオーナーの募集を停止している。インストラクター育成を加速させ、コンテンツの作り手やパフォーマーなど若い人材がどんどん出てくる宝塚歌劇のようなビジネスモデルの仕組みを作りあげたい」
--和太鼓を健康作りに生かす取り組みにも熱心だ
「ストレス解消やダイエット、生活習慣病の予防などの効果を呼びかけており、和太鼓を通した新健康サービス業をうたっている。集団で演奏を楽しむため、仕事や年齢の垣根を越えた仲間作りができることも人気の背景にある。さらに関西学院大学と共同で、和太鼓を打つことによる脳(前頭前野)の活性化についても研究している。地元・京都の大学生らと連携し、アフターファイブに太鼓演奏を楽しむことによって、社員のメンタルヘルスに良い影響を与える可能性を、大企業などにも訴えたい」