【高論卓説】次世代「ETC」普及へ険しい道のり 渋滞解消など期待されるが… (1/3ページ)

2015.9.10 11:30

 ■目指せ20年東京五輪の渋滞解消

 8月から次世代型のETC車載器(ETC2.0)による新しい情報提供サービスが開始された。

 ETCとはエレクトロニック・トール・コレクション・システムの略で、「電子式自動料金徴収システム」と訳される。要するに高速道路などの有料道路の料金所で車を止めることなく、料金の徴収ができる便利なシステムのことだ。おかげで、料金所で通行券を受け取ったり、車を止めて支払いのために小銭を用意したりといった手間が省けるようになった。このETCシステムが、バージョンアップされたものが、ETC2.0である。

 とはいうもののETC2.0は「ITSスポットサービス」として既に整備を進めてきたものを、昨年10月に名称変更したものだ。

 ETC2.0とは何なのか? 要約すると「全国の高速道路上や道の駅に設置済みの約1600カ所の道路側のアンテナであるITSスポットとの高速・大容量・双方向通信を活用した世界初の路車協調システムによる運転支援サービス」のことである。料金の徴収にとどまっていた旧ETCのサービスをビッグデータの活用により、運転支援システムへと機能の拡張を実施していくものだ。

利用が増えたことで新たな問題も発生

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