ウェブサイトに広告を載せる。電子メールで呼びかける。ネットを使ってこれまで行われてきた販売促進活動が、LINEやTwitterといった、大勢がつながっているネットツールの登場と、スマートフォンの普及で大きく変わろうとしている。LINEやTwitterを提供する企業の役員が登壇したセミナーで語られた、スマホを使ったより効果的なマーケティング方法とは?
国内登録者数5800万人を誇り、メッセンジャーアプリのトップを走るLINE。毎日触れるアクティブユーザーの割合は63%に達し、利用者層も首都圏だけでなく全国に広がっている。「マジョリティー層をがっちりと押さえている」。LINE上級執行役員法人ビジネス担当の田端信太郎氏は、7月に東京ビッグサイトで開かれた展示会「販促ワールド2015」のセミナーで、LINEの持つ優位性をこう説明した。「スマートフォンでの時間消費はほぼアプリで、ウェブブラウザを使っている時間はなく、そのアプリも普段使いはわずかに9個」とも。もちろんLINEはその9個に入っている。
さらにLINEの場合は、相手に確実に届く上に「無視されにくい」という利点もあると田端氏。電子メールを使って販促を行っても、読まれないまま削除されるケースが増えている。LINEで行われる友人同士のコミュニケーションに乗せ、企業のイメージやサービスを浸透させる方法を使えば、確実に読まれて販促につなげられる。