□セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEO 鈴木敏文さん(82)
■安価かつ質でも競争に耐える商品を
--消費税増税後、二極化したとされる消費の現状は
「二極化ではなく、日本の個人消費は飽和状態になり、上質な商品を求めるようになった。質のいい物をどうリーズナブルな価格で売るかが大事。いい例がセブン-イレブンの100円コーヒー。安いから売れるのではなく、他社の200円や300円のコーヒーよりもおいしいから売れる」
--国内のコンビニエンスストアは5万店を超えた
「1日当たりの売上高で差があるように、商品の質が違えば飽和にならない。高齢化が進めば消費行動も変わる。高齢夫婦2人なら、材料を買って調理するよりも、おいしい物を買う方が安上がりだ。ニーズの変化でチャンスはどんどん生まれる。出店ペースは落とさない」