日本航空、NTTコミュニケーションズ、東レの3社は17日、IoT(モノのインターネット)技術を活用した安全管理システムの共同実証実験を開始すると発表した。まず空港作業着となるウエアラブル端末を使い、日航が空港の屋外作業者の体調データをIoT技術でリアルタイム分析し、事故防止などを自動的に安全管理する。
荷物の輸送や航空機誘導などの空港地上支援業務(グランドハンドリング)作業者を対象に、那覇空港で実証実験に取り組む。東レとNTTコムが共同開発した特殊な機能繊維素材を使ったウエアを着て作業し、心拍数などの体調データをスマートフォンからクラウド網上に用意する安全管理システムに送信する。
日航は作業者の熱ストレス、疲労度推定などのデータを取得・分析、遠隔モニターし、安全確保に役立てる。
今後は、実証実験を他の空港にも順次広げ、リラックス度など暑さ以外の体調管理の検証にも取り組む。