玩具の世界にもハイテク化の流れが。6月に東京ビッグサイトで開かれた東京おもちゃショー2015では、カメラ搭載の超小型ヘリやリニアモーターカーなどのハイテク玩具、スマートフォンやタブレットを活用したスマート玩具などが登場して人目を集めた。秋葉原ではハイテク家電を手がけるベンチャー企業が、人気アニメに出てくる武器の製品化を発表して話題になっている。背伸びしたい子供だけでなく、遊びを楽しみたい大人も引きつける玩具が増えている。
空中を飛び回るリモートコントロールのヘリコプター玩具なら、以前から数多く作られていた。シー・シー・ピー(東京都台東区)が7月に発売した「ナノファルコンデジカム」は、手のひらに乗るサイズのボディにカメラが搭載された超小型のヘリコプターで、空中を自在に飛ばして動画や静止画で撮影できる。製品としての新しさを認められ、おもちゃショー前に発表された日本おもちゃ大賞2015で、ハイターゲット・トイ部門の大賞を獲得した。
ドローンと呼ばれる無人航空機を飛ばして撮影する行為が、落下の危険性も含めて問題視されている。「ナノファルコンデジカム」は室内で飛ばすのが精一杯で、連続飛行時間も4分と短く他人に迷惑をかけることはない。それでも手に持ったカメラでは撮れないアングルからの映像が撮影できる。