家電量販店大手ヨドバシカメラが、インターネット通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」で驚異的な成長を遂げている。家電はもちろん、ゴルフクラブなどのスポーツ用品から、有機野菜やコメなどの食料品まで購入できる幅広い品ぞろえが顧客に受け入れられているからだ。店頭での対面販売で苦戦するヤマダ電機などもネット強化で対抗するが、先行したヨドバシの背中ははるかかなただ。総合通販サイトの王者、米アマゾン・ドット・コムすら意識させるヨドバシ・ドット・コムの快進撃の勢いは止まりそうにない。
生活用品や雑貨も
「取り扱っている品目は約370万点に達する」。ヨドバシでEC事業を統括する藤沢和則副社長はこう豪語する。
競合する家電量販の他社サイトでも一部で生活用品や雑貨などを取り扱っているが、数十万~百数十万点程度にとどまる。ヨドバシほど多岐にわたる商品群をそろえているのは異例中の異例だ。
強みは、それまで品ぞろえが薄かった商品を充実させられる対応力にある。「生鮮食品とファッションの取り扱いが少なかった」(藤沢副社長)ことが分かると、6月からは焙煎したコーヒー豆の注文も受け付けるなど生鮮食品も拡充させ、顧客の要望に応えてきた。