2015.7.14 06:17
第一興商の「DKエルダーシステム」を用いた介護予防教室【拡大】
NTTと第一興商は13日、カラオケ機器などの高度化を目指し、最先端の映像・音声処理技術を用いる共同検討を始めたと発表した。高齢者の健康増進や訪日外国人のニーズ増加に対応し、NTTが開発した技術で機能向上を図る。
第一興商によると、カラオケボックスは訪日客の人気が高い一方で「楽曲検索などの説明が難しく、歌い始めるまで30分かかるケースも多い」という。このため、外国語などの音声を認識して対話方式で操作できるNTTの技術を活用し、「KARAOKEの魅力アップを目指す」考えだ。
同社は高齢者の介護予防分野にも注力しており、カラオケや体操、“懐かし映像”などを楽しむ健康増進機器が全国1万7000施設に導入されている。その使い勝手も高め、早ければ来年度にも新製品を発売する。
「他社とのコラボレーションによる価値共創」(鵜浦博夫社長)を掲げるNTTは、こうした自社技術の外部展開を広げる方針だ。